はじめに
私が台湾に滞在していた2014年頃のこと、とある台湾の友達がある日こんなことを言ってくれた。「台湾の人の発音に近づくにはbopomofo(注音)は絶対勉強した方がいいよ~。私が教えてあげる!」彼女曰く、単純にアルファベットによるpinyinよりもbopomofoの方がより現地の人の発音に近い言葉を表現しているとのこと。どこまで本当なのか分からないけれど、実際台湾の人達は小さい頃からひらがなのようにbopomofoをフリガナに音を覚えていたようだし、子供の絵本にもルビが降ってあった。当時は友達に教えてもらって、一通り打てるようになったけれど、久しぶりに記入しようとすると忘れていたので復習したいなと思った次第。
早速bopomofo(注音)を振り返りたい!
アルファベットより現地の人の発音に近い表現ができるというbopomofo。だが、音の説明がしづらいのアルファベットで表現する。やはりアルファベットは最強かもしれない。ただし、音はアルファベットの発音そのままではないので、是非youtubeや台湾の子供の絵本を通じて音を把握してほしい。
♪注音の種類
(音楽に乗せると楽しく覚えられるのでお勧め★)
- ㄅㄆㄇㄈ(b,p,m,f)
- ㄉㄊㄋㄌ(d,t,n,l)
- ㄍㄎㄏ(g,k,h)
- ㄐㄑㄒ(j,t,s)
- ㄓㄔㄕㄙㄖ(zh,ch,sh,ri)
- ㄗㄘㄙ(z,t,s)
- ㄧㄨㄩ(i,u,yu)
- ㄚㄛㄜㄝ(a,o,ae,e)
- ㄞㄟㄠㄡ(ai,ei,ao,ou)
- ㄢㄣㄤㄥ(an,en,ang,eng)
- ㄦ(er)
なぜか「i」の音が縦棒になっているが実際は横棒なので要注意。
実際どんな風に使うのか?
いくつか単語の例を挙げてみた。
最初が注音で()の中身が注音で表現した中国語繁体字である。
- ㄒㄧㄥㄅㄚㄎㄜ (星巴克)
- ㄇㄞㄉㄤㄌㄠ (麥當勞)
- ㄨㄛㄞㄋㄧ (我愛你)
- ㄨㄛㄅㄨㄓㄉㄠ (我不知道)
分解すると下記のような形になる。
- 「ㄒㄧㄥ」=x-i-eng星、「ㄅㄚ」=b-a巴、「ㄎㄜ」 =k-e克,
- 「ㄇㄞ」=m-ai麥、「ㄉㄤ」=d-ang當、「ㄌㄠ」=l-ao勞
- 「ㄨㄛ」=u-o我、「ㄞ」=ai愛、「ㄋㄧ」 =n-i你
- 「ㄨㄛ」=u-o我、「ㄅㄨ」=b-u不、「ㄓ」=zh知、「ㄉㄠ」=d-ao 道
麥やm-aiの形で発音が分離しているので、単純なアルファベットのmaiと違って、確かに音の表現は実際の中国語の発音に近い音なのかもしれない。そう思うと台湾の友達が言っていたことはそうなのかもしれない。
余談だが、よく台湾の友達とSNSで会話していて笑いを表現したい時は末尾に「ㄎㄎㄎ」を付けると現地の人に近づいたような気持ちになっていた。日本でいうところの「www」みたいなものだと思う。10年近く前の話なので今の流行りの表現は違うのかもしれないなー。今の流行語とか知りたい。
最後に
今日は注音を振り返ってみた。それにしてもこの独特な標記は一体どのような経緯で生まれたんだろうな。日本のひらがなやカタカナも外国の人からしたら、興味深いだろうけども注音も面白い!今度成り立ちなんかを調べてみたいな~と思った日であった。
今日はこのへんで。