中国の正月文化に触れることができる
この映画は春節の大移動がテーマになっている。主人公は会社の社長さんとその会社の末端の社員である。春節は家族と過ごすために多くの人が自分の地元へと帰る。地方に住んでいる人は両親ともに出稼ぎという形で都会に出ていることが多く、春節の大移動では多くの人が移動するため、帰りの電車のチケットなんかも争奪戦だ。映画の中では面白おかしく描かれているけれども、どこまで忠実に描かれているのか不明だが、春節の空気感が伝わる魅力的な作品だ。
キャラクターが魅力的
良い作品はキャラクターが良いと思う。この映画もそうで、主人公の2人が身分違いながらも、腐れ縁で何度も会って道中を共にするその掛け合いは本当に面白い。私のお気に入りは王宝强が演じる牛耿だ。とってもお茶目で大騒動を起こす張本人だが、憎めない性格なのだ。もう1人の主人公である李成功は始めは憎らしいが、完全に悪い人間になり切れないところがなんとも愛らしく、とっても魅力的だ。この2人のやりとりのちぐはぐな感じがテンポが良く面白い。思わずくすっと笑える場面がいっぱいある。
下記のやり取りは牛耿と客室乗務員のやり取りだ。飛行機に初めて乗る時ってこんな感想を抱くのだなと思い、変に感動した記憶がある。
「这是站票还是坐票?」
「飞机都是坐票」
春節の大移動そして、家族をテーマにした映画
上記で述べた通り、キャラクターの掛け合いも魅力的だが、やはり家族に会いに帰るという春節の期間は多くの人にとって特別な期間なのだと感じる。そして、この映画を見ると自分自身も家族と話したり会ったりすることの大切さを感じられるのだ。私も5回以上見たんじゃないかと思うが、本当に素敵な作品なので、是非多くの人に知ってほしいなと思う次第だ。また見たくなってきた~