まあ子のゆる日記

中華圏を中心に旅行、ドラマ・映画、語学学習にゆるりと身を投ずる日々。

映画「白蛇:縁起」を見たので、魅力を備忘録する

先日、映画「白蛇:縁起」を見た。

この映画は白蛇伝(汉语 白蛇传传说)をベースにすべてCGアニメで作成された映画で、白蛇伝自体を知らない私でも十分にストーリーを楽しむことができるくらい面白かった。

簡単にエピソードを話すと、蛇の化身である世にも見まがう美しい女の人「ハク」と、優しくて勇気のある人間の男の人「セン」との恋の話である。

CGアニメーションがすごい

CGアニメーションへの技術理解が深いわけではないけれども、CGアニメ特有の違和感を感じずにストーリーに入り込むことができた。加えて、ディズニー映画では欧米の風景をCGでよく見るが、中国の街並みや水墨画に移りそうな自然の風景を見ることができたことも珍しくて、興味深かった。はじめの方にセンがハクを見つけた場所に連れていくシーンがあったが、中国の時代劇ものでは良く出てくる高台の更地が出てきた。浮世離れした場所というのはある程度共通のイメージがあるのかしら。ところで、作中にでてきた中国だなと思った風景だが、まさに张家界のような風景で、嬉しくなった。

张家界に行った時のブログはこちら。

mowang.hatenablog.com

 

ちなみに、蛇に対して苦手意識のある人はある程度覚悟した方が良いと思う映画である。CGアニメーションの技術の見せ所でもあるのか、蛇のCGはなかなかにリアルで、強い苦手意識がない私でもちょっと引いて見てしまう程だった~。CG技術すごい...。

日本でも馴染みが深い?伝説

後から知ったのだが、白蛇伝自体日本にもかなり馴染みのある伝説であるようだ。というのも、1958年に長編劇場用アニメーション映画として上映されていたようである。すでに60年近い時間が経過しているので二つの映画をオンタイムで見ている人はそこまで多くないのではと推測するのだが、この逸話自体は日本にも親しまれているようである。

伝説の舞台 杭州 西湖は美しい

今回の映画では特に触れることはなかったが、中国の杭州 西湖はこの伝説の舞台と言われているらしい。西湖だが広大で非常に美しく、観光スポットとして非常に有名なのである。この映画観た後でまた行きたくなってきた。

杭州 西湖へ行った時のブログはこちら。mowang.hatenablog.com

 

最後に

ストーリは総じて面白く、白蛇伝自体は他のコンテンツも観たうえで表現の違いなんかを比較していくのは面白そうだな~と思った。作者が分からない古くからある異類婚姻譚ということで、「昔の人は今以上に生物との距離感が近かったから、畏敬の念を込めてこのような物語が自然と生まれてきたのかしら」なんて、ぽっと出の考えが浮かんだりした。この映画は白蛇伝の背景知らなくても十分に楽しめるので、おすすめである!

あとがき

ちょっと面白かったのが、面白电影と最初に映画の広告がでてきたのだが、日本語の「面白い」を一瞬思い出してしまいなんだか変な感覚になった。